竹割機械 2018.12    
           
ここ約15年来、孟宗竹を伐採して、炭に焼くことをやっている「交野竹炭づくりボランティア」に参加して、遊ばせてもらっている。
もちろん、会社を定年退職したジッチャン達の会です。その昔は、主力会員も若かった?(60歳〜70歳)けれど、毎年、年を重ねて平均年齢が上がる一方です。姿を見かけなくなった人はあれど、新しい人はなかなか入ってくれません。
山から孟宗竹を切り出して、焼く160cmほどの長さに切りそろえて、数ヶ月乾燥させる。
これを炭焼き小屋に運び込み保管する。さらに、約80cmの長さに切り、これを3等分〜5等分に割りそろえ、節をとる(竹割り作業)。
こうして初めて炭焼き窯の中に整列して積み込み、炭に焼く仕事に入ることが出来る。
結構、体力が必要! 特に竹割作業は、竹割器具を使って、手作業で衝撃力を与えて、3等分〜5等分に割り捌作業で、腰への負担が大きい!  皆さん敬遠するので、いつもやる人が限られている。いつまで出来るやら???。

そこで、うらさん、宣言してしまった。「考えた。腰に負担のかからないような「竹わり機械」を作ってやろうではないか!」
ネットで探してみると、竹割機、あるいは薪割り機なる物は結構販売されている。しかし、頑丈な鉄枠フレームをベースにした機械で、重量が100〜200Kgあるし、高い。これではダメです。
<設計課題>
うらさんの得意な木工で組めれば、軽くなるし、材料代も安いものである。
数ヶ月考えた案を左記に示す。
作業方法は
@フレームの右の先端に竹割器を置き、竹をセットする。
A左の衝撃板を、フレームの上を勢いよく滑らせて、竹に衝突させて、この衝撃力で竹を割る。

何のことは無い。これまで竹を立てて作業したのを、横型にしただけである。
しかし、これが腰の負担を大幅に軽減させるはずである。
作って実証実験をやるしか無い!!!
こうして、作ったのが左の写真です。

衝撃板は箱形として、重しになるブロックをお乗せてあります。

衝撃板には手押しの取っ手を設けました。これによりあまりしゃがみ込むこと無く、押し作業が出来ます。

右の竹割器の部分を拡大した写真です。

竹割器は、このために 研いでもらいました。刃が光っています。これなら切れるでしょう。
衝撃を与えた写真です。

竹が見事に割れています。”当たり前ですね”
でも、うれしかったです。  ”ヤッター”

「実は、フレームの高さを低くして、先端部分を、土中に埋め込んだ重い木材に当てています。これらがすべての答えでした。」

こうすることで、セットそのものの衝撃反撥係数が高まったわけです。

当初は、この反撥係数が低いため、肝心の竹への反撥衝撃力が他に吸収されてしまい、いくら力を入れても、竹が竹割器に食い込まず、割れませんでした。
一時は諦めかけたこともあったのですが、このフレームのセッティングに気がついて、解決出来たわけです。 良かった!

炭焼き小屋の横の、竹割り作業の場所にセッティングした写真です。

晴れて、皆さんに褒めてもらいました!!!